ミルの必要性

美味しいコーヒーを飲むためには
「飲む直前に豆を挽く」ことが重要

まず美味しいコーヒーの三原則を覚えて頂きたいのですが、
「①焙煎したて、②挽きたて、③淹れたて」が美味しいコーヒーの条件です。
ミルが必須だと言えるのは、この三原則のうち直前に挽かないと「②挽きたて」という条件が 欠けてしまうからです。
だから豆のままで購入し、飲む直前に豆を挽く事をおすすめしています!

美味しいコーヒーを飲むためには「飲む直前に豆を挽く」ことが重要

ミルをすすめる理由

「淹れる直前にミルで挽いた方が美味しいのは分かるけど・・・でも粉で買った方が楽。」と言われます。
そう、コーヒーを粉で買う方の1 番の理由は、「コーヒー豆を挽くのが面倒だから」ではないですか?
ビーンズで粉で購入されるお客様のうち、ミルを持ってない方が6 割、ミルは持ってるのだけど、コーヒー豆を挽くのが面倒だから粉にするという方が4 割にのぼります。

  • 時間のない時に挽くのが面倒
  • そもそも挽くのに時間かかる
  • 腕が疲れる

という理由がほとんどでした。

こういった理由を知っていながらも美味しいコーヒーを飲むために、ミルが必須だと言えるのは、コーヒー豆は挽いた瞬間から豆の酸化が加速するからです。
挽いたコーヒー豆は豆のままより表面積が増えるので空気に触れる面積がおのずと増えます。
空気に触れ、酸化が進むと、香りや風味が急速に落ちます。
それが急激な酸化の原因です。

ミルをすすめる理由

しかし豆のまま保存いただき、自宅で直前に挽いていただければコーヒー豆の酸化を最小限に抑えられます。

せっかく焙煎専門店のコーヒーを飲むなら、最後の一杯まで香り良く美味しく飲んでいただきたい!

 
だからミルを用意してドリップする直前にミルで挽いて欲しいと願うのです。
挽きムラの少ないビーンズの高性能ミルで挽いて持ち帰るよりも、格安でも直前に挽いてドリップするコーヒーが格別に美味しいです。
一番大事なことは、「性能の良いミルで挽く」よりも「飲む直前に挽く」ということです。

ミルをすすめる理由

実際に挽きたてがどれほど美味しいのか比較

今回はブラジル ダテーラ農園の豆を使用します。

(左)前日にミルで挽いた状態
(右)ドリップする直前に挽く豆のままの状態

挽いた粉の状態を比較

●香り

左 の前日に挽いた粉は、右 の直前に挽いたものと比べると香りの放ち方が弱いです。
一方、直前に挽いた粉は香ばしい香りや甘さが強く香ります。1 日しか経過していないのに香りの差は、はっきりしています。
それでは味の比較をするためにハンドドリップで淹れてみます。

味の比較

●味わい

左の前日に挽いた粉は、香ばしさ甘さ共に弱く感じます。
一方、右の直前に挽いた粉は香りが甘く鼻に入ってきます。ダテーラ農園の特長と言えるアーモンドのような香ばしい香りが引き立ち、何層にも味わいが広がり余韻も長く楽しめます。
たった1 日でも、挽いてしまうと酸化スピードが加速し、香りや味わいが落ちてしまうため、飲む直前にコーヒー豆を挽くということが美味しいコーヒーの必須条件になります。
美味しいコーヒーを飲むのにミルの必要性がわかったところで、挽くのは面倒というのには変わりありませんね。
美味しいコーヒーのためにミルを買ったのに、挽いてる時間に飽きてしまいコーヒータイムが遠のいてしまうという残念な結果になりかねませんよね。
そこで各家庭で飲むコーヒーシーンに合わせたおすすめのミルをご紹介したいと思います。ここではカリタ社のコーヒーミルに絞って紹介していきます。

平日は家事の合間に時間が余った時など
不規則に飲みがち、
基本は週末に飲むことが多い方

平日は家事の合間に時間が余った時など不規則に飲みがち、基本は週末に飲むことが多い方

一人前20g なら7 秒ほどで中挽きに仕上げることができるお値段も3000 円前後とお財布にも優しく、場所を取らない優秀な電動ミルです。
ボタンを長押しすることで挽く粒度を細かくしていくプロペラ式のため豆の挽きムラは否めないのですが、美味しいコーヒーを飲むためには「ミルの性能」より「飲む直前に豆を挽く」ことが重要です。
コツを掴むとちょうど良い挽き具合に近づけることが出来るようになります。時間もないし、場所もとりたくない方へのおすすめの電動ミルです。

挽く時間は簡単に、
でも様々な器具を使って
美味しくドリップしたい方

挽く時間は簡単に、でも様々な器具を使って美味しくドリップしたい方

粗挽きから極細挽きまで、さまざまなコーヒー器具を使ってドリップしたい方へおすすめ電動ミルです。
20000 円前後とお値段は張りますが粒度の調整ができるミルは万能です。
ビーンズスタッフ陣の多くはこのタイプと手挽きミルを併用。

挽く時間がある、
コーヒータイムは挽くところから
楽しみたい!という方

挽く時間がある、コーヒータイムは挽くところから楽しみたい!という方

■ヘリコプターのプロペラのような横回しタイプ
■風車のプロペラのような縦回しタイプ

これぞコーヒーの醍醐味と言わんばかりに挽く段階からコーヒーを楽しめる手挽きミルです。
この2 種類が手挽きタイプの主流ですが、使い勝手は風車のような縦回しタイプが使いやすいです。
縦回しのタイプの利点は、体重をかけて重力の力で回転させることが出来ます。慣れてくるとリズミカルに挽けるので横回しより力がいらず楽です。2000 円前後から数万円と差があります。

まとめ

コーヒーミルといっても様々な形、価格、製造メーカーがあり、近年ではバリエーションが豊富になってきました。
ここではカリタ社のコーヒーミルに絞って紹介していきましたが、ミルにも製造メーカーごとの特徴がありますのでお客様に最適なミルを選んでほしいと思います。
今の時代、コーヒーミルと検索すれば売れ筋順のランキングもあれば、口コミレビューなどでコーヒーミルを探しやすくなっています。
多々あるコーヒーミルの形状からあなたにピッタリの一品を探す時のちょっとした参考になれば嬉しいです。
是非、飲む直前にミルで挽いて、香りが良く味わい豊かなコーヒーを飲んでください!